お香の原料とは?

 

 

かすかな残り香が人の心に染み入るように

 

香りはそれ自体はかなものにもかかわらず

 

知らず知らずのうちに私達の心をとらえ

 

安らげる不思議な魅力を秘めています。

 

 

お香の原料について

 

伽羅、沈香、白檀といった香木、

 

スパイスや漢方薬にも使われる天然香料

 

これらを調合し日本の香は作られています。

 

 

龍脳(りゅうのう)

 

ボルネオ、スマトラに原産する常緑高木。

龍脳は、本樹の幹の心部の奥深くにある

結晶性の顆粒で、香りは樟脳に似ています。

優雅で、上品で透き通った香りが特長。

薬用、防虫剤、芳香剤として用いられます。

その昔、楊貴妃は玄宗皇帝から贈られた

龍脳香のにおい袋を、終生身につけて

放さなかったといわれています。

 

 

丁子(ちょうじ)

 

丁子の花の蕾を乾燥させたもので、

通常丁香と呼ばれます。

辛い刺激性の焦臭に近い匂いを持ち、

香料や薬剤、またクローブの名で料理の

香辛料として親しまれています。

インド、インドネシア、フィリピン、

アフリカ東海岸に多く産します。

 

 

桂皮(けいひ)

 

中国南部ならびにインドシナに野生、

または栽培さるクスノキ科の常緑高木。

樹皮を剥ぎ取り乾燥させたものを桂皮といい

一般にはシナモンンの名で親しまれています。

芳香甘味、共に強いものが上品とされ、

芳香料、香辛料に用いられています。

 

 

大うい香(だいういきょう)

 

インドシナ北部から中国南部にかけての

限られた地域に原産するモクレン科の常緑樹。

6~8個の袋果が放射状になしているため、

別名八角うい香、イギリスではスターアニス

と呼ばれ、芳香料や香油に使われています。

 

 

貝甲(かいこう)

 

アキ貝の蓋。

各種香料の配剤に加えると、

香気をほどよく調和、安定させる効果があり、

保香剤として香り作りに必要不可欠のものです。

主にアフリカ、地中海沿岸に産します。

 

 

龍ぜん香(りゅうぜんこう)

 

麝香と共に動物性香料の代表格で、

アンバーグリスとも呼ばれる。

抹香鯨の体内から排出され、

その神秘的な香り、色、形状ゆえ

「龍の涎」と名づけられました。

 

写真:インドネシア産タニ沈香 )

 

伽羅・沈香

 

ベトナム、インドネシア、マレーシアに

分布するジンチョウゲ科の常緑高木。

材そのものには香気はなく、

老木を伐り倒して数年放置したり、

土中に埋めておき、腐らないで残っている

樹脂部分だけを採取した物を沈香と呼びます。

沈香は香料の第一とされ、

その最上の品質のもを伽羅といいます。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真:老山白檀)

 

白檀(びゃくだん)

インド主産のビャクダン科の常緑高木。

インド南西海岸に近いマイソール地方は

白檀地帯といわれ最も有名で、

良質高価な白檀を産出しています。

白檀樹の心材は香料に、

材は仏像などの彫刻材に古くから

重用されてきました。

その香りは

「清く強いが発散し易く

焚けば他の香りの匂いに優越する」

と古い文献にあります。